桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • A.はい、授乳は継続できます。

    ワクチンの接種が母乳育児や赤ちゃんに影響するのではないかとご心配なのですね。

    厚生労働省からの情報によれば、日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。

    mRNAワクチンの成分そのものは乳腺の組織や母乳に出てこないと考えられています。

    授乳中にmRNAワクチンを受けた方の母乳中に新型コロナウイルスに対する抗体が確認されています。こうした抗体が、授乳中の子どもを感染から守る効果があることが期待されています。

    もし、接種後発熱した場合には、早めに解熱剤を服用することが推奨されています。

    授乳中の場合、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェン、ロキソプロフェン等)ともに安全に使用できると考えられています。

    引用・参考

    厚生労働省

    新型コロナワクチンQ&A

    https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html

    日本産婦人科学会

    妊産婦の皆さまへ新型コロナウイルスワクチンについて(第2報)

    http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19_02.pdf

    国立成育医療センター

    妊娠・授乳中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種について

    https://www.ncchd.go.jp/kusuri/covid19_vaccine.html

  • A:ワクチン接種の後の副反応について。どのような反応がでるかとご心配されているのですね。

    症状には個人差がありますが、育児中や授乳中でこのような副反応が出ることは、負担が大きいのも事実です。
    そのため、あらかじめ次のような対策をすることをお勧めします。
     1.サポートの受けられる日に接種

    同居家族で新型コロナワクチンの接種をする時には接種日をずらす。おおむね1週間くらいずらしたほうがよいでしょう。接種翌日より、家族やお友達サポートをできるような日程でワクチン接種予約するといいでしょう。

    2 接種前は、過労を避けて体調を整え、睡眠・栄養バランスの良い食事(Q13を参考)を取りましょう。

    3乳房の張り・熱感・痛み

    発熱にともない、乳房の張り、熱感・痛みが起こる場合も。乳房の熱感・痛みがあるときは、乳房全体を冷やす湿布を行うのも効果があります。

    副反応の影響を心配して、授乳を急に中断することは(Q6、7を参考)

    乳腺炎予防のためも、できるだけ授乳は継続しましょう。ワクチンと授乳に関してはQ&A

  • 授乳中に新型コロナワクチンを接種した後、脇にしこりができたので、乳がんなのではないかと心配しておられるのですね。

    厚労省のサイトによると、ワクチン接種後、2%の方に接種した側の首や腋窩(わきの)リンパが腫れるという副作用があるようです。

    時間の経過とともに自然に治ると言われています。

    日本乳癌検診学会によると、乳がん検診はワクチン接種前に受けるか、ワクチン2回目接種後6-10週間あけると良いと言っていますし、アメリカのブレスト・イメージング学会は4-6週間あけることが望ましいとしています。

    ワクチン接種後に検診を受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、いつ、どちらの腕にワクチン接種を受けたか、検診医に伝えると良いでしょう。

    これまで通りの授乳を継続されて、しこりの経過を注意していただくのが良いかと思います。