桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • 保育園へ預けるからと、母乳育児を諦めることはありません。保育園での集団生活では、風邪や流行性の病気にかかりやすい環境にありますが、母乳で育った子は、病気になりにくく、かかった場合にも回復力がよく丈夫です。赤ちゃんと一緒にいられる時に3時間授乳を続けましょう。
    預ける前後にはたっぷり母乳を飲ませ、預け先では冷凍母乳かミルクを飲ませてもらいます。仕事を再開して1週間くらいは、日中おっぱいが張るので辛いと思います。乳腺炎になるのを防ぐためにも、3時間ごとに搾乳をしましょう。2~3週間たつと、昼間はそれほど母乳がわいてこなくなります。そうなったら張ってきつい時に搾乳をするようにします。
    1歳を過ぎたら栄養面は離乳食で足りているので、冷凍母乳にしてまで飲ます必要はありませんが、昼休みの5分でもいいので搾っておくと、母乳の分泌が止りにくくなります。

  • 断乳は赤ちゃんの心とからだの発育に合わせて行います。具体的には、1歳のお誕生日が過ぎてニ足歩行が上手にできる時期を目安にしています。
    断乳は予告なくある日突然おっぱいをやめてしまうことではありません。親子で断乳の日にちを決め、その日に向かって、赤ちゃんが美味しいおっぱいを満足するまで飲めるように授乳し断乳の日を迎えます。授乳回数は制限せずに授乳を続けましょう。
    断乳(卒乳)の仕方などについては、乳房とお子さんの状況を直接拝見してそれぞれの親子にあった方法を話しています。また、美味しいおっぱいを飲んでもらい、断乳後のトラブルを予防するために、断乳前から手技を行って、おっぱいを整えていきます。
    断乳(卒乳)する前にお近くの相談室にご相談ください。

    カテゴリー
  • "しこり"の全てが"がん"とは限りません。良性のしこりの可能性も高いのです。しかし自己判断は危険です。
    授乳中の場合には、乳栓という詰まりが原因でしこりができることもあります。お近くの相談室にご相談ください。専門医の診察が必要な場合は、乳腺外科を受診して頂く場合があります。

  • 断乳した日から3カ月後頃に受けるのがよいでしょう。
    乳腺外科のある病院を受診して、視診・触診と超音波検査、マンモグラフィ検査を受けましょう。妊娠している場合、マンモグラフィ検査は避けた方がよいので、その場合は必ず事前に伝えましょう。

    ①視診・触診
    乳房を診て、触れて診断します。

    ②マンモグラフィ
    専用の装置を用いたX線撮影で、乳房をプラスチックの板で挟んで均等になるよう圧迫して撮影します。触診では分からない早期の乳癌を発見できます。検査は、生理が始まって1週間後くらいに受けるとよいでしょう。

    ③超音波検査(エコー検査)
    超音波診断装置を用いて、乳房に超音波をあてて検査を行います。マンモグラフィと組み合わせて検査を受けることで、乳癌の検出率、診断率が高くなります。

  • マンガで見る「緊急事態宣言なのに乳腺炎になっちゃった前編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  夫:けん  32歳 会社員  あかちゃん:くるみちゃん

    母乳育児奮闘中のエピソード1か月で乳腺炎編!!

    産後1か月、母乳育児頑張っていたのに!!

    鏡で見たら、こんなことに・・・・・

    一瞬、新型コロナじゃないか不安になった!!

    こんなことで病院行っていいの?

    今、病院混んでるし、新型コロナウイルス怖いよね!?

    ネットで、乳腺炎について調べてみたら・・・・・

    桶谷式のHPQ&AQ7の乳腺炎の原因と予防にもかいてあるけど、

    昨日の夜は、めずらしく、朝までぐっすり寝てしまった・・・・・

    でも授乳が一番なんだよね。くるみちゃん頑張って!!

    Q47につづく

    インスタグラム:oketani_tamago  まこ乳腺炎になっちゃった!より抜粋

  • 2人目のお子様のご妊娠おめでとうございます。

    喜びの反面、10か月のお子様の母乳育児を続けるべきかどうか悩まれているのですね。

    お母様の妊娠経過はいかがでしょうか?出血や腹痛、つわりなどの症状はいかがですか?

    妊娠初期の授乳に関しては子宮収縮を起こしにくいということが分かっています。そのため妊娠したらただちに授乳を中止する必要はないと考えられています。また、妊娠後期頃には、意識して断乳しなくても60〜70%のケースが自然に卒乳していくいうデーターもあります。

    その一方で、妊娠後期になると授乳により子宮収縮を起こすことも分かっていますので、もし上のお子さんの時に早産のリスクがあったり、子宮収縮を強く感じるようになる場合は、タイミングをみて断乳もご検討いただくのがよいかもしれません。

    10か月のお子様は母乳をよく飲み、離乳食も少しづつ進んできている頃でしょうか?

    妊娠すると母乳の出が悪くなったり、お母様も乳首が硬くなり授乳の際に痛みを感じる場合があります。お子様の体調や離乳食の進み具合がよいようであれば、お母様のつわりが落ち着き安定期に入られた頃に、徐々に母乳をやめていくことを考えてみられてもよいかもしれません。

    もし、下腹部痛や出血があるなど早産の兆候があったり安静が必要な場合には、ご家族に協力してもらいながら母乳育児を中止されることをお勧めします。

    お子様も授乳を通して、お母様の体調の変化に気づいていることも多いもの。もし、断乳を決意されたら、お子様とよく話し合い、「おっぱいは終わりだけどお母さんはそばにずっといるからね」と、安心させてあげてください。

    そして、お近くに桶谷式相談室がありましたが、断乳前後の乳房管理と共に、スムーズな断乳のためのアドバイスも受けられるとよいでしょう。

    お子様の母乳育児のご卒業と健やかな妊娠継続を心よりお祈りしております。

    カテゴリー