桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • "しこり"の全てが"がん"とは限りません。良性のしこりの可能性も高いのです。しかし自己判断は危険です。
    授乳中の場合には、乳栓という詰まりが原因でしこりができることもあります。お近くの相談室にご相談ください。専門医の診察が必要な場合は、乳腺外科を受診して頂く場合があります。

  • 断乳した日から3カ月後頃に受けるのがよいでしょう。
    乳腺外科のある病院を受診して、視診・触診と超音波検査、マンモグラフィ検査を受けましょう。妊娠している場合、マンモグラフィ検査は避けた方がよいので、その場合は必ず事前に伝えましょう。

    ①視診・触診
    乳房を診て、触れて診断します。

    ②マンモグラフィ
    専用の装置を用いたX線撮影で、乳房をプラスチックの板で挟んで均等になるよう圧迫して撮影します。触診では分からない早期の乳癌を発見できます。検査は、生理が始まって1週間後くらいに受けるとよいでしょう。

    ③超音波検査(エコー検査)
    超音波診断装置を用いて、乳房に超音波をあてて検査を行います。マンモグラフィと組み合わせて検査を受けることで、乳癌の検出率、診断率が高くなります。

  • 予防接種:現在行なわれている予防接種の中で、授乳中のお母さんが接種したときに授乳を避けなければならないものはないとされています。お母さんの血液を調べれば、麻疹、水ぼうそう、風疹などの病気に対する免疫があるかどうかを確認することができますし、感染を防ぐだけの十分な免疫がないときは、予防接種を受けることで、お母さん自身への感染を防ぎ、感染から赤ちゃんを守ることが出来ます。

    歯科治療:歯科で使用する局所麻酔は、授乳によって赤ちゃんに影響は、出ないと考えられています。抗生物質や痛み止めも授乳に影響ないものを処方してもらえば、虫歯の治療も問題ありません。

    レントゲン撮影:胸部X線やマンモグラフィの乳腺に対する被ばく量は、授乳を続けるのに影響が少ないですが、蓄積すると乳がんのリスクが高まる可能性があることも分かってきました。胃のレントゲン検査に、使用するバリウムも医薬品添付文書に24時間授乳を控えるようあり、授乳を控えるように言われることがありますが、実際にバリウムはお母さんの体に吸収されないため母乳中には、出ないと考えられているので、検査後も心配せず授乳をしても構いません。