桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • 赤ちゃんに飲んでもらうのが一番の方法です。
    母乳は二つのホルモンによってつくられます。赤ちゃんが乳頭を吸うことによって、ママの脳から分泌される「プロラクチン」と「オキシトシン」です。プロラクチンの働きで母乳が作られ、オキシトシンの働きで乳腺から母乳を乳頭に押し出します。母乳の出る仕組みは、二つのホルモンの働きの繰り返しなので、赤ちゃんにできるだけ乳頭に吸い付いて刺激してもらうことが、母乳を出すのに一番大切です。また、乳房に母乳がたまらない母乳量が出ないと思いがちですが、乳房は母乳を作る場所です。母乳がたまっていると新しい母乳が作られにくくなります。できるだけ乳房を空にするように、頻回に母乳をあげることがコツです。お母さんも疲れてくるとホルモンも出にくくなります。和食中心の食事と細切れでも睡眠と休養をとるようにしましょう。

  • 夜間も3時間以上あけないようにしましょう。
    授乳中は、オキシトシンとプロラクチンというホルモンが分泌されます。この中でも、プロラクチンは夜間のほうがよく分泌されます。夜間に飲ませることで、プロラクチン濃度が上昇し、母乳分泌が維持され乳房トラブルの予防にもつながります。赤ちゃんが何か月になったから、離乳食が始まったからという理由で夜間の授乳をなくすこと、授乳回数を減らすことはありません。赤ちゃんがぐっすり寝ているとお母さんも起きにくいと思いますが、もしミルクを眠る前に足しているようなら控えめにして、3時間で起きるサイクルを作ってみるといいでしょう。授乳中のお母さんはプロラクチンの作用によって夜間起きても短時間で深く眠れる仕組みになっています。

  • 初めはわかりにくいですが、次第に感じるようになることが多いです。

    催乳感覚とは、授乳後約2時間半から3時間ごとに、乳房の上方から乳頭に向かってツツーと乳汁がわいてくる感覚のことです。日中はお母さんも忙しく動いているので、この感覚がわかりにくい場合がありますが、夜間は比較的感じやすい時間です。なかには、催乳感覚を感じない人もいますが、赤ちゃんがのどを鳴らして飲んでいる場合は催乳が起きているといえるでしょう。

     

    カテゴリー