桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • マンガで見る「緊急事態宣言なのに乳腺炎になっちゃった前編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  夫:けん  32歳 会社員  あかちゃん:くるみちゃん

    母乳育児奮闘中のエピソード1か月で乳腺炎編!!

    産後1か月、母乳育児頑張っていたのに!!

    鏡で見たら、こんなことに・・・・・

    一瞬、新型コロナじゃないか不安になった!!

    こんなことで病院行っていいの?

    今、病院混んでるし、新型コロナウイルス怖いよね!?

    ネットで、乳腺炎について調べてみたら・・・・・

    桶谷式のHPQ&AQ7の乳腺炎の原因と予防にもかいてあるけど、

    昨日の夜は、めずらしく、朝までぐっすり寝てしまった・・・・・

    でも授乳が一番なんだよね。くるみちゃん頑張って!!

    Q47につづく

    インスタグラム:oketani_tamago  まこ乳腺炎になっちゃった!より抜粋

  • マンガで見る「緊急事態宣言なのに乳腺炎になっちゃった後編」

    登場人物  私:まこ 30歳 OL  夫:けん  32歳 会社員  あかちゃん:くるみちゃん

    母乳育児奮闘中のエピソード1か月で乳腺炎編!!

    Q46のつづき

    くるみちゃんが泣いて飲んでくれない!! なんで嫌がるの???

    お願い!!くるみちゃん頑張って!!

    桶谷式のHPQ&AQ9みて、自分でやれることやってみた!!

    抱き方やくわえさせ方ぼポイント、いろんな抱き方を試してみました。

    痛いところは、やさしく冷やした。保冷剤は、冷えすぎると凍傷になるから冷凍庫でなくて、冷蔵庫に入れたほうがいいらしい。

    本当は、実家の母が、産後手伝いに来てくれるはずだったけど、新型コロナの影響で来れなくなった。

    でも、けんちゃんテレワークだったから、家事を手伝ってくれて、まこは授乳以外休養したよ。

    こんな時だけど、けんちゃんの愛を感じた!!

    桶谷式の母乳相談室は、感染拡大防止のため、電話やメールやオンライン相談してるって、

    まこやくるみちゃんが外出することで新型コロナ感染リスク高くなるの心配だったから、STAY HOMEのオンライン相談で、おっぱいを診てもらい、赤ちゃんが大きい口開ける方法や、くわえてからの口の広げ方、しこりのあるところを飲んでもらう抱き方、家にあるクッションの使い方など授乳のアドバイス受けたよ!!

    くるみちゃん、ありがとう・・・・・一段と、母乳の飲み方上手になったね。

    赤ちゃんの力の偉大さを実感したよ!!

    乳腺炎になって、赤ちゃんの授乳が大切だと実感!!

    わたしも、Q&AQ13のバランスの良い食事や休養気をつけよう。

    免疫力いっぱいの母乳をくるみちゃんに上げたいから、母乳育児頑張ろう!!

    新型コロナが落ち着いたら、いっぱい遊ぼうね!!と友達と電話したよ!!

    インスタグラム:oketani_tamago  まこ乳腺炎になっちゃった!より抜粋

  • A.はい、授乳は継続できます。

    ワクチンの接種が母乳育児や赤ちゃんに影響するのではないかとご心配なのですね。

    厚生労働省からの情報によれば、日本で承認されている新型コロナワクチンが妊娠、母乳、生殖器に悪影響を及ぼすという報告はありません。

    mRNAワクチンの成分そのものは乳腺の組織や母乳に出てこないと考えられています。

    授乳中にmRNAワクチンを受けた方の母乳中に新型コロナウイルスに対する抗体が確認されています。こうした抗体が、授乳中の子どもを感染から守る効果があることが期待されています。

    もし、接種後発熱した場合には、早めに解熱剤を服用することが推奨されています。

    授乳中の場合、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェン、ロキソプロフェン等)ともに安全に使用できると考えられています。

    引用・参考

    厚生労働省

    新型コロナワクチンQ&A

    https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html

    日本産婦人科学会

    妊産婦の皆さまへ新型コロナウイルスワクチンについて(第2報)

    http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210814_COVID19_02.pdf

    国立成育医療センター

    妊娠・授乳中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種について

    https://www.ncchd.go.jp/kusuri/covid19_vaccine.html

  • A.授乳中であるにもかかわらず新型コロナウイルス感染症にかかられ、母乳育児を続けることに不安を感じておられるのですね。この場合、以下の選択が考えられます。

    ①授乳を続ける②搾乳して与える③回復するまで粉ミルクを与える

     現在までにわかっていることとして、新型コロナウイルスに感染した母親の母乳からウイルスは検出されていないということです。    

     WHOや米国疾患予防管理センター(CDC)などは、母親がSARS-CoV-2(新型コロナウイルス感染症のウイルス名)に感染した時にも母乳を与えることを勧めています。

    ○JALC

    NPO法人日本ラクテーションコンサルタント協会

    https://jalc-net.jp/covid19_jalc.html

    ○国立成育医療研究センター

    https://www.ncchd.go.jp/kusuri/covid19_vaccine.html

     しかし、このウイルスは出現してからまだ日が浅いため、正確なことはまだよく分かっていません。一方で、新型コロナウイルスに感染したお母さんの母乳中には新型コロナウイルスの抗体(免疫物質)があると言われており、赤ちゃに飲ませることで発症予防や重症化予防ができるとも言われています。

     母子にとって互いのメリットを考慮すると、現時点では軽症で授乳や搾乳が可能の場合、母乳育児を続けるという選択肢を優先して考えてほしいと思います。

     ただし、お母さんが搾乳器や容器などに触れてウイルスが付着することにより感染を引き起こすリスクもありますので、搾母乳をあげる場合には容器を拭くなど、感染を広げないように十分ご注意ください。

    赤ちゃんへの授乳については、以上のことを踏まえて、かかりつけ医やご家族とも相談して授乳方法を選択していただくと良いでしょう。

    ①授乳を継続する

    ・マスクを着用(鼻と口をしっかり覆う)

    ・授乳する前に手洗い(石鹸で20秒以上)をして、乳輪の周りなど(母が触る可能性がある部分)を洗浄綿などで消毒する

    ②搾乳する

    ・マスクを着用(鼻と口をしっかり覆う)

    ・哺乳瓶を触る前、搾乳する前に手洗い(石鹸で20秒以上。またアルコール手指消毒)

    ・乳輪の周りなど(母が触る可能性がある部分)を洗浄綿などで消毒する

    ・搾乳機の場合は本人専用。その都度洗浄と消毒を行う

    ・冷凍庫保存の場合は、食品保存容器などで2重にする(破損などにより漏れる可能性があるため)

    ・冷凍庫に入れる前に、外側をアルコール消毒してから入れる。

    ③回復するまで粉ミルクを与える

    ・鼻と口をマスクでしっかり覆う

    ・調乳する前に手洗い(石鹸で20秒以上。またアルコール手指消毒)

    ・粉ミルクを正しく調乳する

    ・ただし粉ミルクを与えた場合、母乳だけに戻すことが難しいこともありますので、そのリスクもあらかじめご承知おきください。

    方法が分からない・心配な場合は、

    桶谷式でオンライン相談を行なっております。

    こちらから予約可能です。

    http://www.waseda.oketani-school.jp

  • A:ワクチン接種の後の副反応について。どのような反応がでるかとご心配されているのですね。

    症状には個人差がありますが、育児中や授乳中でこのような副反応が出ることは、負担が大きいのも事実です。
    そのため、あらかじめ次のような対策をすることをお勧めします。
     1.サポートの受けられる日に接種

    同居家族で新型コロナワクチンの接種をする時には接種日をずらす。おおむね1週間くらいずらしたほうがよいでしょう。接種翌日より、家族やお友達サポートをできるような日程でワクチン接種予約するといいでしょう。

    2 接種前は、過労を避けて体調を整え、睡眠・栄養バランスの良い食事(Q13を参考)を取りましょう。

    3乳房の張り・熱感・痛み

    発熱にともない、乳房の張り、熱感・痛みが起こる場合も。乳房の熱感・痛みがあるときは、乳房全体を冷やす湿布を行うのも効果があります。

    副反応の影響を心配して、授乳を急に中断することは(Q6、7を参考)

    乳腺炎予防のためも、できるだけ授乳は継続しましょう。ワクチンと授乳に関してはQ&A

  • A.前編からの続き

    4 発熱・頭痛

    発熱や痛みに対しては、授乳中でも解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等)などが服用できると言われています。また、発熱時には、水分を十分に摂取することをお勧めします。


    5
    腕の腫れ・かゆみ・痛み

    接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みには、冷やすと楽になるようです。市販の抗ヒスタミン剤やステロイドの外用薬(軟膏等)の使用は、授乳中も可能で症状が軽くなります。


    6
    受診の目安

    症状が強かったり、高熱が長引くなどがあれば、医療機関等への受診や相談をご検討ください。また、授乳に関して不安のある場合は、お近くの桶谷式母乳相談室にご相談ください。
    授乳が困難な場合は、搾乳しておきましょう。また、授乳に関してお母さんの体調が優れない時や授乳を数日お休みした後は一時的に母乳の分泌量が減ることもありますが、ほとんどの場合は体調の回復後に、頻回授乳を行うことで、母乳の出も復活します。

    7 最後に

    ワクチンは高い発症予防効果が確認されていますが、その効果は100%ではありません。また、ウイルスの変異による影響もありえます。ワクチンを接種した後も、マスクの着用など、感染予防対策の継続をお勧めします。

    https://www.mhlw.go.jp/content/000830259.pdf

  • 授乳中に新型コロナワクチンを接種した後、脇にしこりができたので、乳がんなのではないかと心配しておられるのですね。

    厚労省のサイトによると、ワクチン接種後、2%の方に接種した側の首や腋窩(わきの)リンパが腫れるという副作用があるようです。

    時間の経過とともに自然に治ると言われています。

    日本乳癌検診学会によると、乳がん検診はワクチン接種前に受けるか、ワクチン2回目接種後6-10週間あけると良いと言っていますし、アメリカのブレスト・イメージング学会は4-6週間あけることが望ましいとしています。

    ワクチン接種後に検診を受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、いつ、どちらの腕にワクチン接種を受けたか、検診医に伝えると良いでしょう。

    これまで通りの授乳を継続されて、しこりの経過を注意していただくのが良いかと思います。