お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。
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直接飲めない時には、手搾乳を3時間毎にすることが、飲みやすくするために役立ちます。
乳頭の形(陥没乳頭や扁平乳頭など)によって、産後すぐから直接授乳ができない場合があります。まずは、なめるだけでもいいので、お母さんのおっぱいのにおいや味を知ってもらうことから始めましょう。大泣きしてしまう場合には無理せず、お母さんは3時間ごとに搾乳しましょう。できれば、搾乳機ではなく手搾乳がおすすめです。搾乳することで乳房を柔らかく保ち、赤ちゃんの機嫌がいい時に授乳の練習をしていきます。
母乳をあげようとするときに、胸の中で赤ちゃんが泣いてしまうのは、お母さんにとってショックなことです。肉体的にも精神的にも疲れるでしょう。周りのサポートを整えて専門家に相談できると道筋が見えてくるでしょう。 -
小さく生まれた赤ちゃんのお母さんの母乳には、その赤ちゃんが成長するために最適な栄養成分や、感染症から赤ちゃんを守るための成分がたっぷり含まれています。少量でも良いので、時間ごとに昼も夜中も搾乳して、冷凍しておきましょう。たくさん搾ろうと何時間もあけて搾乳をする方法は、刺激が少ないことから乳汁がだんだん作られなくなり、分泌が悪くなっていきます。
搾乳は手で行うのが基本です。搾乳しやすい容器を消毒して使用します。乳頭を消毒する必要はありません。手順は以下のとおりです。
①手をよく洗いましょう。
②乳頭から2~3cm離れた場所(乳輪と乳腺体の境目くらいの位置)に親指と人差し指をあてます(イラスト①)。
③指で乳輪を外に開くように押し、親指と人差し指の腹をリズミカルに打ち合わせていきます(イラスト②)。
④③をいろいろな方向から行って搾乳しましょう。
⑤左右交互に搾乳しましょう。乳汁の出が少なくなってきたら反対の乳房を搾乳します。搾った母乳は市販されている母乳パックへ移して冷凍します。赤ちゃんが1回に飲む量を小分けして母乳パックに入れるとよいでしょう。
冷凍母乳を運搬する場合は、断熱保冷シートか発砲スチロール箱に入れて大切に持っていきます。
保存期間は、冷蔵保存(4度以下)で8日未満、冷凍(-20度以下)では、12か月できると言われていますが、保存状態や運搬時の気温の変化や月齢に有った母乳成分母乳の味も考慮すると早めに飲ませたほうがいいでしょう。 -
現在ではさまざまな研究から、授乳中でも安心して使用できる薬が増えています。医師や薬剤師に「母乳育児中です。」と相談して、安全性の高い薬を選んでもらいましょう。
薬を飲むタイミングは、授乳の直後や赤ちゃんの睡眠の前が薬の影響が少ないと言われています。薬は母乳から微量しか分泌されませんが、薬を飲んでいるときは赤ちゃんの様子もよく観察してください。いつもより便がゆるい、湿疹、眠りがち、吐くなどの症状がみられた場合は小児科医に相談しましょう。
しかし中には、投薬治療の影響を考慮し、一時的にどうしても母乳を飲ませてはいけないケースもあります。その時は母乳をやめるのではなく、3時間おきに搾乳をして乳腺炎を予防し、母乳の出が悪くならないようにしておきます。授乳と薬のご相談:https://www.ncchd.go.jp/kusuri/lactation/jyunyu.htmlを利用するのもいいでしょう。
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大きい乳頭の場合、産後すぐは赤ちゃんの口が小さいため、くわえていてもうまく飲めないことが多いですが、赤ちゃんが飲めない乳頭の形はないと言われています。直接母乳を飲ませる前に乳頭を手による搾乳で柔らかくしましょう。
上唇に乳頭を触れて、赤ちゃんの吸啜反射を利用し、大きなお口を開ける練習をしながら、授乳の練習を根気強く行いましょう。飲めるようになるまでは、搾乳をしっかり行いお乳の分泌を減らさないようにしましょう。
また、直接母乳を飲ませる前に、乳頭を手搾乳で柔らかくして授乳を練習してください。
出産直後の乳輪や乳頭が柔らかいうちから、赤ちゃんに乳頭を含む練習をすることや、楽な哺乳びんの乳首でミルクを飲むことに慣れないうちに授乳の練習をすることも大事です。
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乳頭が短い場合でも、赤ちゃんが大きな口を開けて深く吸啜することが出来れば、母乳をしっかり飲むことが出来るので、お産直後から赤ちゃんに乳頭をくわえてもらうことは、大事です。
乳房をしっかり持ち、赤ちゃんの口元に持っていったら、乳頭を口にちょんちょんと触れてさせてみましょう。赤ちゃんが口を開けたすきにぐっと赤ちゃんを抱き寄せ、乳輪まで深く含ませるようにします。
乳頭が短くても乳輪がやわらかい乳房の場合は、乳輪部を深く含ませるようにすると、うまく飲むことが出来ます。
安易に乳頭保護器や哺乳びんで飲ませると、楽な飲み方や小さな口で飲む癖がついて、母乳を直接飲まなくなり、母乳の出も悪くなることがあります。出来るだけ直接飲む練習を根気強く続けましょう。
どうしても飲めない場合は、スプーンやコップでミルクを補充すると、空腹を満たしながら母乳を飲む練習にもなります。
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あまりお勧めしません。
扁平乳頭や陥没乳頭など乳頭が短い場合や、乳頭の傷がひどい場合などに乳頭保護器(ニップルシールド)を乳頭にかぶせて使用する場合、乳頭の先だけ吸着していることになるので痛みを伴ったり、傷が悪化する場合があります。
乳頭保護器は、乳首の高さを手っ取り早く確保できるので、赤ちゃんが吸着できて嬉しい反面、乳頭保護器をかぶせるため乳管の開通が遅れたり、赤ちゃんが乳頭混乱を起こして直接飲めなくなる場合もあります。なるべく早く直接授乳ができるように手搾乳(Q12の図参照)で乳輪乳頭を柔らかくして授乳の練習をしましょう。
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手足口病は、口の中にも水疱性の発疹ができます。母乳を飲むとき、口腔内の水疱部位に当たると痛みがあり、発疹が落ち着くまで一時的に母乳が飲めなくなる場合があります。
母乳の飲みが悪い場合、乳房トラブルを起こすことがあるため、必要に応じて搾乳をしましょう。搾乳の仕方は、Q.12を参考にしてみてください。搾乳しても張りが落ち着かなかったり、痛みがある場合は桶谷式乳房マッサージをお勧めします。
スプーンやコップで飲ませて嫌がらなければ搾乳した母乳を飲ませてあげてもいいでしょう。食欲も低下しやすいので、脱水に注意して飲めるものをこまめに飲ませてあげてください。
断乳時期のお子さんが手足口病になって飲めないとき、飲まないから調度良いと断乳をするのはお勧めしません。手足口病が治って母乳が飲めるようになったら、しっかり飲ませてあげましょう。そして、体調が完全に戻ってからの断乳をお勧めします。