桶谷式母乳育児Q&A(よくあるご質問と回答)For your help

お問い合わせの多いお悩みをご紹介します。
個人個人で違うことも多くあります。
困ったことや解決できないことはお近くの相談室で来室の上、おっぱいの状態、赤ちゃんの状態、授乳の状態をみてもらい、ご相談ください。

  • 保育園へ預けるからと、母乳育児を諦めることはありません。保育園での集団生活では、風邪や流行性の病気にかかりやすい環境にありますが、母乳で育った子は、病気になりにくく、かかった場合にも回復力がよく丈夫です。赤ちゃんと一緒にいられる時に3時間授乳を続けましょう。
    預ける前後にはたっぷり母乳を飲ませ、預け先では冷凍母乳かミルクを飲ませてもらいます。仕事を再開して1週間くらいは、日中おっぱいが張るので辛いと思います。乳腺炎になるのを防ぐためにも、3時間ごとに搾乳をしましょう。2~3週間たつと、昼間はそれほど母乳がわいてこなくなります。そうなったら張ってきつい時に搾乳をするようにします。
    1歳を過ぎたら栄養面は離乳食で足りているので、冷凍母乳にしてまで飲ます必要はありませんが、昼休みの5分でもいいので搾っておくと、母乳の分泌が止りにくくなります。

  • 母乳が最良の水分補給です。

    母乳のほとんどは水分(約88%)で、母乳を飲ますことで赤ちゃんは水分を補給できます。WHOでは、生後6か月までは母乳のみを与えるように推奨しています。完全母乳の場合には、あえて哺乳瓶で白湯や果汁を飲ませる必要なないでしょう。イオン飲料も、赤ちゃんの調子が悪い時には有効なこともありますが、通常の水分補給には必要ありません。

    母乳を出すには、まずお母さん自身が水分をしっかりとることが必要です。

    お母さんの汗や呼吸、排せつ物、母乳の量を考えると、十分な水分をとる必要があります。お母さんが水分を十分とって、赤ちゃんにしっかり飲ませてあげましょう。

  • 初めはわかりにくいですが、次第に感じるようになることが多いです。

    催乳感覚とは、授乳後約2時間半から3時間ごとに、乳房の上方から乳頭に向かってツツーと乳汁がわいてくる感覚のことです。日中はお母さんも忙しく動いているので、この感覚がわかりにくい場合がありますが、夜間は比較的感じやすい時間です。なかには、催乳感覚を感じない人もいますが、赤ちゃんがのどを鳴らして飲んでいる場合は催乳が起きているといえるでしょう。

     

  • 生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹の外の環境に慣れていないためよく泣きます。お母さんが抱っこすると「待ってました」とばかりにおっぱいを探します。そして一生懸命に吸いつき、安心します。特に12か月はそういう時期です。お母さんは授乳と抱っこの繰り返しの生活になります。ご家族に協力をお願いしましょう。

    赤ちゃんは必ず成長します。だいたい生後23か月ごろになるとお母さんの催乳感覚と赤ちゃんの授乳のリズムがうまく一致して、ある程度定期的な授乳になってきます。特に赤ちゃんの体重が4.8㎏を超えるとさらに安定しやすくなります。泣くたびにおっぱいをあげるのは大変ですが、安定するまでご家族と一緒に頑張りましょう。

     

     

  • A:ワクチン接種の後の副反応について。どのような反応がでるかとご心配されているのですね。

    症状には個人差がありますが、育児中や授乳中でこのような副反応が出ることは、負担が大きいのも事実です。
    そのため、あらかじめ次のような対策をすることをお勧めします。
     1.サポートの受けられる日に接種

    同居家族で新型コロナワクチンの接種をする時には接種日をずらす。おおむね1週間くらいずらしたほうがよいでしょう。接種翌日より、家族やお友達サポートをできるような日程でワクチン接種予約するといいでしょう。

    2 接種前は、過労を避けて体調を整え、睡眠・栄養バランスの良い食事(Q13を参考)を取りましょう。

    3乳房の張り・熱感・痛み

    発熱にともない、乳房の張り、熱感・痛みが起こる場合も。乳房の熱感・痛みがあるときは、乳房全体を冷やす湿布を行うのも効果があります。

    副反応の影響を心配して、授乳を急に中断することは(Q6、7を参考)

    乳腺炎予防のためも、できるだけ授乳は継続しましょう。ワクチンと授乳に関してはQ&A